IBM Industrial Forum in 京都, 第27回に参加した。
昨日のKey Note Speech はノキアジャパン社長の Tayler McGee 氏。
本日の特別講演は、元吉本興業専務の木村政雄氏。
木村氏のまさに「立て板に水」のような講演、というより話芸、
その内容とともに笑いのツボをつかんだ話し方に圧倒された。
やすきよのマネージャ8年に始まり、東京事務所の立ち上げ、
吉本新喜劇の立ち直しなど、沢山の経験を積まれた。
やすきよ時代は、全国各地の警察署、検察庁など、訪問する(?)
機会に恵まれたそうな。
やすし氏がTVレギュラー番組を持った時は、5つの心配事があった。
やすし氏が
1)気まぐれで来なかったらどうしよう
2)来ても酔っぱらっていたどうしよう
(日曜日の番組だったので、ボートレースに行くのが習慣。
(勝てば酔うし、負ければやけ酒、どっちにせよ飲んでいる)
3)台本を読まずにうまくやってくれるか
4)番組の中で乱闘しないか
5)終わったら、ちゃんとホテルまで帰ってくれるか
(よくタクシーの中で運ちゃんの胸ぐらをつかむところを見かけたそうな)
持って生まれた天分とはよくしたもので、台本を読まなくとも
その番組の中で一番的を得た話をするのがやすし氏だったそうだ。
そんな人間でも「賞味期限」がある。
それをいかに長持ちさせるか、あるいは中身を替えることで
新しい魅力につくり変えることができるかどうか。
IBM のスローガンは What makes you special?
だが、木村氏のそれは、No.1 ではなく、Only one になれ。
他と違った存在になれ、である。
氏の講演は1時間半のマシンガントーク、とても書ききれないが
今度は私の勤務先でも講演をお願いしたいと強く感じた。
特に可能性をつぶすような超保守派の長老たちに聞かせてやりたい。
尚、今年4月に聞かせていただいた中川政雄氏も迫力があってよかったなあ。
どちらも政雄氏なのは偶然か。